海夜の荒くれ者の景 - 展示のご案内

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うみよのあらくれもののけい

海夜の荒くれ者の景

ハモは徳島の名産魚のひとつで、その漁獲量は全国トップレベルを誇ります。吉野川や那賀川などの河川から流れ込む栄養分と細かい砂泥質の海底が広がっていることが、徳島の近海で良質なハモが育まれる理由の一つです。 日中は砂中や岩の隙間などに潜んでいますが、夜になると海底近くを泳ぎ回り、発達した鋭い歯で小魚や甲殻類を捕食します。その鋭い歯で、時には掴みにかかった人の手を噛みつくこともあります。名前も「食む(はむ)」という言葉が由来といわれています。一見獰猛な印象を受けるハモですが、味は大変おいしい魚です。かつて、生きたまま魚を運ぶことが困難だった頃、ハモだけは内地へ生かして運ぶことができたため、様々な祭りで使われてきました。海夜の荒くれ者は、生命力の象徴的存在として各地の伝統行事を支えてきたのです。

この景で見られる生きもの

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