太平洋

四国の南側は、世界最大の海・太平洋です。太平洋には世界最大の暖流・黒潮が流れ、多くの魚たちが群れをつくり回遊します。穏やかで水深の浅い瀬戸内海とは対照的に、四国の南側の海は水深が深く、特に海洋深層水の利用研究でも知られる室戸岬周辺は海底勾配が急峻で、漁港には黒潮に乗って旅する魚だけでなく深海魚も水揚げされます。愛媛県・徳島県の南部、高知県では水温が比較的高く、造礁サンゴが発達し、そこには熱帯系の魚も生息し、ダイビングスポットとして人気があります。

黒潮に乗って旅する魚たち

綿津見の景

四国の南岸を洗うように流れる世界最大の暖流・黒潮とその先に広がる太平洋。大海原を旅する回遊魚たちの遊泳行動を、四国最大となる650㎥水槽で展示。飼育が難しいとされるカツオ類の飼育に挑戦し、北太平洋西部を象徴するダイナミックな水景を再現。

アカシュモクザメの群れを下から見上げる

神無月の景

アカシュモクザメの群れを下から見上げるサメ影水槽「神無月の景」では、魚が遊泳する姿を横から眺める一般的な展示とは一線を画し、直径4.5メートルの丸窓からサメの魚影を見上げることで、圧倒的な臨場感や野生の姿を体験できます。