四国水族館 70の水景展示で『四国水景』を表現 四国水族館施設概要および プログラムスケジュール発表
四国水族館(館長:松沢 慶将 所在地:香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁4)は、2018年7月の工事着工より進めてまいりました施設の建設、環境演出工事、展示生物の搬入など開業までの準備が整い、施設の詳細概要およびプログラムスケジュール等が決定いたしましたのでお知らせいたします。
●「新型コロナウイルス感染症対策本部」からのイベント等の自粛要請を踏まえ、現在グランドオープンを延期しております。オープン日については、3月下旬に改めてお知らせいたします。
1.施設概要
宇多津町が約230年の塩づくりの歴史があること、また、うたづ臨海公園が塩田跡地であることから、外観は宇多津の塩をイメージした白を基調としています。
・敷地面積 8,516㎡ ・延床面積 7,277㎡
・展示水量 2,178㎥ ・展示生物 約400種、14,000点
・展示水景数 70水景
2.展示概要
「四国水景」をテーマに、四方を海に囲まれ清流や湖沼など、四国ならではの水中世界をダイナミックに再現しています。単なる生物展示だけではなく、四国の文化やそこで暮らす人の営みとともにある環境も水槽内で表現しています。
敷地内はイルカ棟と本館棟、屋外施設で構成されており、6つのゾーンと海豚プール、特別展示室において計70の水景を展示します。各ゾーンには、展示メッセージを短文に記し、各水槽はその特徴を「〇〇の景」として名付けています。
【6つのゾーン】
ゾーン名 メッセージ 水景数 主な展示生物
太平洋ゾーン 黒潮ってすごい!! 13 クマノミ、トラウツボ 等
深海ゾーン 未知なる生物の謎に挑む 9 タカアシガニ、トリノアシ 等
海月ゾーン この姿で数億年 8 ミズクラゲ、サカサクラゲ 等
瀬戸内ゾーン 暮らしとともにある海 17 コブダイ、アコヤガイ 等
淡水ゾーン すべては湧水の一滴から 14 コツメカワウソアカメ 等
水游ゾーン 海、いのち、コミュニケーション 4 カリフォルニアアシカケープペンギン 等
【主な水景】
〇綿津見の景
・人々が畏敬を感じる太平洋、地球上で最も多くの生物が息づく
マダラトビエイ、スマ、マアジ、 等
〇神無月の景
・生きていくための機能美の完成系
アカシュモクザメ 等
〇渦潮の景
・鳴門海峡に暮らす魚たち、世界屈指の乱流の世界
マダイ、コショウダイ 等
〇夕暮の景(海豚プール)
・イルカたちの日常 、静と動 感じる息づかい
マダライルカ
〇海豚ホール
・イルカたちのまなざしを感じますか
綿津見の景
神無月の景
3.各種プログラム
水槽展示だけでは伝えきれない、生きものたちの行動、能力、生態を伝える各種プログラムを毎日開催します。飼育員による解説などを通し、来館者と飼育員のコミュニケーションの機会も創出します。
(1) イルカプレイングタイム(各15分程度)
イルカトレーナーによる解説を交えながら、ジャンプやその他トレーニングの様子をご覧いただきます。
(2) 生きものたちのフィーディングタイム(各15分程度)
飼育員の解説と餌やりの様子をご覧いただきます。
【オープン~2020年4月28日のスケジュール(予定)】
3/22更新:イルカプレイングタイムが10:45~となっておりましたが正しくは10:30~です。謹んでお詫び申し上げます。
*新型コロナウイルスなどの感染予防および拡散防止ため、開業後のスケジュールを変更または休止する場合がございます。
今後、生きものを楽しく学べるワークショップや体験プログラムも新たに展開予定です。
4.水族館にプラスαの楽しみを創出(環境演出)
(1)水族館で出逢うアート空間
【おもなアート作品】
・衆鱗図を描いた壁面図(せとうちデッキ)
18世紀中期に制作された本格的水生動物図鑑「衆鱗図(高松松平家歴史資料、香川県立ミュージアム所蔵、香川県指定有形文化財)」の中から四国およびその周辺に暮らす水生生物を中心に抜粋しています。
また、中央の「四国水景」の文字と左端にしたためられた詩は、書家 柏木白光氏による作品です。
・額縁装飾(本館棟1階)
太平洋ゾーン、瀬戸内ゾーン、海月ゾーン、深海ゾーンの多くの水槽には額縁装飾を施し、それぞれの水槽を、水中世界を描いた風景アートとして演出しています。
・トリックアート(本館棟1階)
各ゾーンへの導入部に描かれたコーナーペイントは、綿津見ホールのある箇所から見ると真円に見えるよう設計されています。
・フォトスポットアート(本館棟2階)
通路壁面のイラストは、当館で飼育している生きものをユニークな視点で描いています。フォトスポットとしてご利用いただけます。
・龍宮の景(本館棟2階 特別展示室)
三名の女流アーティスト(仏教美術、梵字アート、光の切り絵)によって、当館独自の視点から「龍宮の景」を芸術的に伝える展示を実現しました。
(2)時間とともに表情・趣が変化する。
【おもな演出例】
・淡水ゾーンの環境音
淡水ゾーンには、山や川で暮らす虫や鳥、動物の鳴き声が環境音として流れています。それぞれの生きものたちの活動時間を反映させ、音量や生きものの種類が時間とともに変化します。夕方からはシカやイノシシの鼻息なども加わり、音により時間の経過を演出します。
・神無月の景 照明と香り
アカシュモクザメを下から見上げる水槽下空間(観覧空間)には、ゆっくりと時間を過ごせるようソファーを設置しています。水槽上部から照らす水槽照明は、昼は太陽光をイメージした白を基調とし、時間とともに月明かりをイメージしたブルーを基調とした照明へと変化します。また観覧空間には、アロマの香り演出により、昼をイメージした爽やかな香りから、夜をイメージしたやさしい香りへと変化していきます。
・空間照明
額縁に施した間接照明は、昼は太陽光をイメージした白を基調とし、時間とともに月明かりをイメージしたブルーを基調とした照明へと変化します。
・案内パネル
敷地内各所に設置している案内パネルには蓄光シートを採用しています。夜間照明に切り替わるとパネル自体が発光し、案内パネルとしての機能に加え、夜間演出効果が高まります。
・瀬戸内海の夕景
イルカ棟「サンセットデッキ」や本館棟「せとうちデッキ」は、瀬戸内海を望む絶好のロケーションで、その自然な表情は時間によって変化していきます。特に海に沈む夕景は絶景です。
5.ショップ・食事
(1)ミュージアムショップ(本館棟1階)
ミュージアムショップは、水族館の最後の展示と位置づけ、
飼育員監修のリアルぬいぐるみをはじめサメうどんや和三盆、
ロゴグッズやキャラクターグッズまで四国水族館ならではの
オリジナル商品も多数ご用意しています。ミュージアムショップは、
水族館の出口付近にあり、水族館に来られた方だけでなく、
プロムナードからも気軽に入店いただけます。
(2) キッチンせとうち(本館棟2階)
瀬戸内海を一望できる開放感のあるレストランです。
讃岐うどんや揚げ骨付き鳥、宇多津塩を使用したから揚げなど
四国の名品から気軽なメニューまでゆったりお楽しみいただけます。
(3)カフェ オリーブ(本館棟1階)
シャークフィッシュバーガーや
しゅこくんが描かれたおにぎりなど
気軽なテイクアウトメニューをご用意しています。
(4)カフェ パール(本館棟2階)
ソフトクリームや海のなかまラテなど
カフェメニューをご用意しています。
6.その他施設設備
(1)ホールスペース
館内には、レクチャールームと2つのホール(綿津見ホール、海豚ホール)を配置しており、各ホールには、スクリーン、プロジェクター、音響設備を備えております。開館時間内外において、講演会やパーティなど多様なホールスペースとしての利用を予定しています。
(2) 授乳スペース等
赤ちゃんとお母さんが落ち着いて過ごせる授乳室や、おむつ替えスペースをご用意しています。
・給湯シンクを備えた授乳室1か所(給湯シンクは男性もご利用いただけます)
・おむつ交換用のベビーシート3台設置したおむつ替え室1か所
・館内3か所のトイレに3台ずつベビーシート設置
・小さな男の子用の小便器が館内に3か所
(3) バリアフリー情報
館内の主要ルートは、スロープ、エレベーターでのご移動を含め、車いすのままご見学いただけます。
・オストメイト対応多目的トイレ 4か所
(内1か所にユニバーサルシート設置)
【リリース資料】
20200316 Release 四国水族館 70の水景展示で『四国水景』を表現 四国水族館施設概要および プログラムスケジュール発表.pdf