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2026.06.06
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しゅこくんに会いに来たのかも!? アカウミガメ「しゅこくんのともだち」が四国水族館の 近くにまで来ていることが分かりました

四国水族館は、東京大学大気海洋研究所(所在地:千葉県柏市)佐藤克文教授と共同で人工衛星電波発信機を装着し三陸沖で放流したアカウミガメ「(愛称)しゅこくんのともだち」が、瀬戸内海へ来訪し四国水族館の付近まできていることを確認したため報告いたします。

アカウミガメ「しゅこくんのともだち」.jpg

アカウミガメ「しゅこくんのともだち」

これまで、瀬戸内海にはアカウミガメ(学名:Carretta caretta)が生息していることは知られていましたが、三陸沖で放流されたアカウミガメの瀬戸内海への来訪が確認された例は無く、学術的にも興味深い行動です。開業6周年になるこのタイミングに当館周辺まで来ていることは、まるで友達として、四国水族館宣伝隊長「しゅこくん」の応援に来たかのような、ロマン溢れる行動に、驚きを隠せません。

■ 経緯とこれまでの足取り

昨年の夏に、四国水族館にて佐藤教授と連携して実施した企画展「バイオロギング展ー海の生きものが撮る「ひみつ」の世界」の一環として、佐藤教授のグループが捕獲したアカウミガメに小型発信機を取り付け「しゅこくんのともだち」と名づけて三陸沖で放流するとともに、放流後の位置情報を四国水族館の企画展会場内に設置したモニターでご覧いただけるようにしておりました。

放流後は太平洋を回遊していましたが、今年の4月に入り豊後水道に接近。その後、高知県と徳島県の沿岸にそって東へ移動し、鳴門海峡を抜け、まるで引き寄せられるように四国水族館からわずか5kmの海域へと入ってきました。63日現在では、燧灘の周辺にいることが観測されています。

画像1.jpg

「しゅこくんのともだち」当館付近での位置情報(6月3日時点)

アカウミガメ「(愛称)しゅこくんのともだち」について

2025年6月12日に牡鹿半島沖の定置網にて混獲され、佐藤教授のチームによってロガーを取り付けたのち、同年7月5日に三陸沖にて放流されました。捕獲時の大きさは、甲長96cm、体重147kgで、正確な雌雄は不明ですが、この甲長の大きさに対して尾長が12cmと短いことから、メスの成体であると推測されます。

東京大学大気海洋研究所 佐藤克文教授のコメント

東北で放流した個体が瀬戸内海に入ることは、過去60頭以上のアカウミガメに発信機を装着してきましたが初めてです。過去には、鹿児島県沖永良部島から放流した個体が淡路島付近に滞在していた事例が報告されていますが、瀬戸内海の備讃瀬戸や燧灘の付近にまで行ったという報告はありません。瀬戸内海に入った確かな理由は判断が難しいところですが、成体のメスであることと、兵庫県明石市では定期的に産卵が確認されていることから、産卵場所を探している可能性が一番高いと推察されます。

ヒメ放流.jpeg

ヒメウミガメを見守る佐藤教授

■ 今後の展望

今回の史上初となるデータや、これまでのこの個体の大冒険の軌跡は「Biologging intelligent Platform」にて公開されており、今まさに近くの海を泳いでる「しゅこくんのともだち」をはじめウミガメたちのリアルな様子を感じていただくことが出来ます。

 四国水族館では引き続き東京大学大気海洋研究所と連携して「しゅこくんのともだち」の動向に注目し、学術的にも価値のある新たな発見が確認された場合にはまた発表させていただきます。

Biologging intelligent Platformについて

東京大学大気海洋研究所佐藤研究室が主導するBiP Earth Projectが、文部科学省「海洋資源利用促進技術開発プログラム 海洋生物ビッグデータ活用技術高度化」の予算を受けて作成した、バイオロギングデータを様々な用途に有効活用するための無料オンラインデータベースです。

サイトURL(研究者向け):https://www.bip-earth.com/ja

サイトURL(一般向け): https://bip2.bip-earth.com/ja/intro

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